【不動産解説ブログ】不動産投資における減価償却:簡単解説と具体例
①減価償却って何?
不動産投資をする際に「減価償却」という言葉をよく聞きますが、これは何でしょうか?簡単に言うと、減価償却は「建物などの資産の価値が時間とともに減っていくのを、会計上で計上する方法」です。これにより、毎年の税務署に支払う税金を少なくすることができます。
減価償却のメリット
・税金が減る: 減価償却を使うと、所得が減ったことになり、その分支払う税金が減ります。
・現金が残る: 実際にはお金を使っていないけれど、減価償却費用を経費として計上できるので、手元に現金が残ります。
・資産価値の把握: 減価償却を行うことで、建物の価値がどれだけ減ったかを正確に把握できます。
②減価償却の計算方法と具体例
減価償却の計算方法には、主に「定額法」と「定率法」の2つがありますが、ここでは分かりやすい「定額法」を紹介します。
定額法による減価償却
定額法では、毎年同じ金額を減価償却費用として計上します。計算式は以下の通りです。
年間減価償却費用=建物の購入価格-残価/耐用年数
ここで、
建物の購入価格:物件の購入価格
残価:耐用年数終了時点での価値(通常は0円)
耐用年数:税法で決められた物件の使用期間
具体例
購入価格:5000万円
残価:0円
耐用年数:22年(木造住宅の場合)
計算は次の通りです。
年間減価償却費用=5000万円-0円/22年
この場合、毎年約227万円を減価償却費用として計上できます。
③減価償却の活用方法
不動産投資において減価償却をどう使うかはとても重要です。
1. 税金対策
減価償却を使うと、所得が減るので税金も減ります。特に、初年度に多くの減価償却費用を計上すると、大きな節税効果があります。
2. キャッシュフローの改善
減価償却を使うと、経費を増やして現金はそのまま残るので、手元のお金が増えます。
このお金を使って、さらに投資をしたり、緊急時に備えることができます。
3. 賢い投資計画
減価償却を考慮に入れて、投資計画を立てると効率的です。例えば、減価償却期間が短い物件を選ぶと、早く多くの減価償却費用を計上でき、節税効果を早く得られます。
不動産投資における減価償却は、投資家にとって強力なツールです。これをうまく使うと、税金が減り、現金が手元に残り、投資効率が上がります。特に初心者の方は、減価償却の基本を理解し、具体的な計算方法と活用方法を知っておくと良いでしょう。